アウトソーシングとは、「outsourcing」と書きます。企業が業務の一部を外部の企業に委託することをアウトソーシングと呼び、業務に必要な人材などを外部(アウト)から調達(ソーシング)するという意味です。
従来は経理や総務などの間接部門を、外部に委託するケースが多く、自社の主力事業に人材を集中させることで、企業の競争力を高めたり、間接部門のコスト削減、業務スピードアップや組織の肥大化を防ぐなどが主な目的でした。
近年では人事・経理・総務などのバックオフィス部門だけでなく、生産・営業・物流などのフロントオフィス、ミドルオフィス部門でも、アウトソーシングが使われるようになっています。これは、近年経営環境が厳しくなりつつある中、企業が競争優位性に立つための「コア・コンピタンス」を持ち、人材などのリソースを取捨選択し、コアとなる事業領域に人的リソースを集中していく必要があるからです。
一方で、「社内にノウハウが蓄積されない」、「ガバナンスが低下する」、「情報漏洩のリスクが高まる」といったデメリットも指摘されていますので、自社業務のアウトソーシングを検討する場合には、「その業務はアウトソーシングに適しているのか?」、「自社内でノウハウを蓄積すべきか?」、「アウトソーシング先は適切か?」などを十分に検討する必要があります。