PFAS

PFASは、ポリフルオロアルキル物質(Per- and polyfluoroalkyl substances)の略称で、化学物質の一種です。この物質は、耐火性、撥水性、油や脂肪をはじく性質があり、食品包装、防水衣料、消火剤、洗剤、化粧品などに広く使用されてきました。

しかし、PFASが環境や健康に与える悪影響が指摘されるようになりました。PFASは、環境中で長期間にわたって分解されず、地下水や水路、海洋に放出されることで、生物濃縮作用により生物に蓄積され、生態系に悪影響を与えるとされています。また、PFASは人体に摂取されると、免疫力の低下やがん、肝臓や腎臓、甲状腺などの健康被害が報告されています。

このため、世界的にPFASの使用規制が進められており、欧州連合(EU)では、2020年7月にPFASを含む一部の化学物質の輸入規制を発表し、アメリカ合衆国でも規制強化が進められています。また、日本でも厚生労働省が2019年にPFASを含む製品の規制を強化し、環境省もPFASに関する基準値を策定しました。

今後、PFASに代わる環境・健康に配慮した化学物質の開発が求められています。また、既存の製品についても、環境・健康に配慮した取り組みが必要とされています。

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