会計監査における後発事象とは、会計期間末日以降に発生した事象や情報で、会計帳簿に反映される可能性があるものを指します。後発事象は、会計帳簿の決算報告書作成前に発生したものであり、その影響を考慮して、財務諸表の内容を更新または補正する必要がある場合があります。
後発事象には、例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 会計期間末日以降に発生した事業上の変化
- 会計期間末日以降に発生した事故、紛争、訴訟、保証、契約の破棄や変更、重要な資産や負債の売却または取得など
- 会計期間末日以降に発表された事象に関する情報、例えば、経済情勢の変化や企業の財務状況に影響を与える報道や分析結果など
会計監査では、後発事象を特定し、その内容を評価して、財務諸表の正確性と完全性を確保することが重要です。監査人は、後発事象が財務諸表に与える影響を評価し、必要に応じて財務諸表の修正や追加情報の開示を求めます。