仮想化

仮想化とは、コンピューターやストレージ、ネットワーク機器などの機能を物理的な構成とは切り離し、疑似的にソフトウェアで異なる構成に見せかけて動作させることです。

例えば、1台のサーバーをあたかも個々にOSやストレージを持った複数台のサーバーのように見せかけたり、複数のストレージをあたかも大きな一つのストレージのように見せかけたりすることができます。

仮想化技術自体は古く、1980年代のメインフレーム時代から存在しました。1台のメインフレーム上に仮想化で複数のOSを搭載したり、使い方は現在とあまり変わりませんでした。

仮想化する対象によって、サーバー仮想化、デスクトップ仮想化、ストレージ仮想化、ネットワークの仮想化など、様々な種類の仮想化があります。
仮想化のメリットの一つとして、効率化が挙げられます。1台の物理マシン上のCPUやメモリーなどのハードウェアリソースを仮想化によって複数台の仮想マシンへ割り当てることで、リソースを有効に活用することができ、物理マシンの導入コストやリプレースコストを抑えることができるほか、物理的に管理するハードウェアの数を抑えることができるため、管理運用の効率化も図れます。

当然ですが、仮想化された時の処理性能は本来のハードウェアスペック以上にはなりません。仮想化ソフトウェアが動作する分、オーバーヘッドが発生するからです。

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