2022年7月に開催されたオンライン展示会「BOXIL EXPO 第4回 財務・経理展」において、GRANDIT株式会社は課題解決セミナーとセールスピッチで講演を行いました。本レポートでは、セミナー講演の内容を要約してご紹介します。
【課題解決セミナー】
『便利×手軽』に利用できるクラウドERP。
「DX」、「働き方改革」成功の秘訣
講演:GRANDIT株式会社 事業統括本部 マーケティング室 高橋 昇
GRANDIT株式会社のご紹介
私たちGRANDIT株式会社は、国内のSI企業が集結したGRANDITコンソーシアムにおいて、製品開発、マーケティング、コンソーシアムの運営等を行うERPパッケージベンダーです。
コンソーシアムの中核企業であるプライムパートナーは、GRANDITの初期開発において各社の有する知見を提供いただいたほか、現在はERPの販売、製品に対する新たなニーズのフィードバック等を担っていただいています。
コンソーシアム活動は約20年行っており、長期に渡り製品のブラッシュアップを続けている点が私たちの強みです。
おかげさまでERPの市場シェアとしては現在第5位となっており、高く評価いただいています。
進化系ERP「GRANDIT」は、基幹業務を網羅した11のモジュールを搭載。統合ERPとしてだけではなく、個々のモジュール単位でも動作できるハイブリッドな設計になっています。
また、承認ワークフローやビジネスインテリジェンス(BI)、EDI、ECなど、従来外付けになっていた機能も一つのERPに内包している点が、当製品の大きな特長です。
GRANDITは2004年12月にVer.1シリーズをリリースしました。その後、バージョンアップを繰り返すとともに導入企業が増え、最新のVer3.1では、1,300社を超える多様な企業に採用されています。
2021年10月には、中小企業向けのERPとして「GRANDIT miraimil(グランディット ミライミル)」(以下、GRANDIT miraimil)をリリース。主に中堅企業向けとして展開しているGRANDITで評価されている機能を中小企業のお客様にも活用いただきたいという思いからスタートしました。
第1部 統合ERPが何故、働き方改革に効果があるのか? その秘訣は
ERPは経営者向けのシステムと思われてきましたが、働き方改革の鍵を握っているといっても過言ではありません。その理由として次のようなことが挙げられます。
- 統合ERPは社内の多くの方が利用する基幹業務システムなので業務効率、生産性UPの効果が絶大
- ペーパーレスやクラウド環境でテレワーク推進。アフターコロナ時代の働き方を支援
- 新しい技術の積極的採用で中小・中堅企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援
などです。
ERP導入前の企業の多くは、個別システムを連携しながら利用していると思います。特に中堅・中小企業は社内の意思疎通が図りやすかったことから、それでも大きな問題にはなりませんでした。しかし、コロナ禍でテレワークが進む中、業務連携の課題が顕在化しています。
ERPの根本の仕組みとして、マスタ一元化と取引データ連携があります。
マスタが一元化されているので、例えば会計帳簿から発生伝票まで、ドリルスルーが可能でチェックも容易です。
また、部門間で共有する在庫情報などもリアルタイムで一元管理することができます。
システムごとにマスタ入力を行う必要はありません。取引データが連携されるので、一度入力したデータは後続業務で自動的に参照され、二重入力する必要もありません。
新型コロナの影響で、テレワークが普及しましたが、アフターコロナ時代でも、テレワークを中心とした働き方の変化は続くと考えられます。しかし、テレワークの普及によって次のような課題が顕在化しました。
- 社員の所在がバラバラになり、社内承認手続きに時間がかかる
- 社内利用を前提としたシステムを社外アクセスできるようにする必要が発生
- 外部と紙でのやり取りがあり、受取発送のために一部担当者の出社対応が必要
GRANDITは、全ての伝票処理をワークフロー機能で実現可能です。
申請、承認、否認・差戻、代理承認、承認経路設定など、一通りのことができるようになっています。
パソコンだけではなくスマートフォンからの「モバイル承認」も可能。任意の申請書類の申請・承認業務を追加することもできます。
また、GRANDIT、miraimilともに、アドオンなしで帳票の電子化が可能です。PDF出力のほか、「ecoDeliverExpress」との連携で外部取引先へWeb配信、郵送代行、FAX配信もできます。
セキュリティ対策も完備しています。
GRANDITはWebブラウザのみで全てのサービスを利用可能。GRANDIT miraimilは、お客様占有サーバーを高セキュアなMicrosoft Azure上に配置して提供しており、災害時のBCP対策も構築できます。
マイクロソフト社から提供される最新セキュリティパッチの定期的な検証や、最新技術、セキュリティ情報の収集などにより、セキュリティ強化へも取り組んでいます。
GRANDITはRPAにも対応しています。RPAの導入効果が期待できる78の業務を抽出して、ロボットのテンプレートとして提供することで、自動化、生産性の向上が図れます。
Salesforceとの連携による営業DX化もサポート。ERPで管理しているマスタ情報や実績情報をSalesforceと共有することで、営業プロセスのデジタル化と顧客満足度向上をお手伝いします。
第2部 「GRANDIT」、「GRANDIT miraimil」最新情報のご紹介
クラウドERPであるGRANDIT miraimilで使える機能は、基本的にGRANDITとほぼ同等ですが、より中小企業にとって使いやすいパッケージになっています。
モジュール単位で導入できるため、段階的に導入を進め、最終的に統合ERPを実現することが可能です。
GRANDIT miraimilは、従来モデルに比べ、大幅に導入コストを削減することができます。業種ごとの商習慣をパターン化して提供しているため、ノンカスタマイズによって、従来の平均80%の導入コスト削減が可能です。
また、クラウドサービスなので、法改正対応やサポート切れなどの対応は、全て私たちが担当。IT担当者を運用管理業務から解放します。
現在、GRANDIT miraimilが対応しているのは、「商社卸業」「サービス業」「情報サービス業」の3業種です。基本的なモジュールは同じですが、パラメーター設定や各業種対応のモジュールによって、業種ごとに最適化されています。
次に最新情報です。
- 「プロジェクト原価管理」リリース
1つ目は「プロジェクト原価管理」のリリースについて。これは主に情報サービス業など、プロジェクト管理が必要なサービス業で、案件ごとのプロジェクト原価管理のお悩みを解決するモジュールです。受発注から工事進行基準の進捗売上、実行予算が最初から一体化して管理できます。
- 「GRANDIT miraimil」IT導入補助金2022対象ツールに認定
2つ目は、GRANDIT miraimilがIT導入補助金2022対象ツールに認定されたというお知らせです。
最大で450万円の補助金申請を行うことができます。詳しくはGRANDIT miraimilのホームページをご参照ください。
クラウドERPサービス導入につかえるIT導入補助金2022|未来を見る統合型クラウドERP「GRANDIT miraimil」 - GRANDIT+GRANDIT miraimilによるグループ展開モデル
3つ目は、GRANDITとGRANDIT miraimilを組み合わせたグループ展開のソリューションについてです。
カスタマイズ可能なGRANDITとノンカスタマイズで使うサービス型のGRANDIT miraimilを組み合わせることによって、ハイブリッド型のグループ導入ができます。お客様の特性に合わせてうまく使い分けることで、展開コストの最小化が可能です。
GRANDITとGRANDIT miraimilは双方とも標準でグループBIに対応しているため、企業規模の異なる様々なグループ企業のデータを統合することができます。 - GRANDIT/GRANDIT miraimil電帳法対応ソリューション
4つ目は、電子帳簿保存法対応のソリューションです。GRANDIT、GRANDIT miraimilともに対応しています。導入によって印刷・管理にかかるコストの削減や経理業務の効率化、DX推進などのメリットがあります。
最後に、GRANDIT miraimilポータルサイトのご紹介です。
https://www.miraimil.jpでは、GRANDIT miraimilを紹介する様々なコンテンツや、中小企業のERP活用に役立つビジネスコラムや業界ニュースを掲載、そしてGRANDIT miraimilの最新情報を提供しています。是非ご覧ください。
便利×手軽×中小企業向け
クラウドERP「GRANDIT miraimil」(業種機能紹介編)
講演:GRANDIT株式会社 事業統括本部 マーケティング室 野田口 朱音
「GRANDIT miraimil」の紹介
「GRANDIT miraimil」(以下、GRANDIT miraimil)は、現在1,300社以上に導入されている純国産ERP「GRANDIT」をベースにしたクラウドERPです。
販売、会計業務を中心とした11種類の機能から自社の業務に必要な機能を組み合わせて導入でき、データベースを1つに統合されたERPとして利用できます。
また、基幹業務と連携した承認ワークフローや周辺システムとの連携、EDIによる取引先との連携機能などを標準機能として利用できます。
ライセンス、インフラ、運用管理をオールインワンで提供するため、大幅なコスト削減が可能。また、段階的に既存システムを置き換えることが可能なので、無理なく業務システムのクラウド化が実現できます。
導入スピードの速さも大きな特徴のひとつ。従来のERPは1年~1年半の導入期間が必要でしたが、GRANDIT miraimilでは業種ごとに必要な機能をパターン化しているため、最短3ヶ月からのスピード導入が可能です。
また、最大3ヶ月間無料で使えるため、実際の業務で使えるか試してから導入を決めることができます。
GRANDIT miraimilは、当社エンジニアが運用をお手伝いするため、機能強化や法改正対応に伴うシステムの改修、システムの保守・運用の人員確保、ハードウェア・ソフトウェアサポート切れの対処など、煩雑な業務からIT担当者を解放します。
業種別のサービスを展開
GRANDIT miraimilは、業種ごとの商習慣に応じて、業種別のサービスを展開。現在は、「商社卸業」「サービス業」「情報サービス業」の3種類のプランを提供しています。
- 商社・卸売業向け
商社・卸売業向けでは、商社特有の取引業務に対応。日々発生する定型業務の負荷を軽減します。受注、発注に対する売上・仕入の状況確認や部門別損益の把握が容易にでき、多通貨取引にも対応しています。
- サービス業向け
サービス業向けでは、商品の販売に加え、サービスを商品マスタ上に物品同様に登録し、同一システムで一元管理ができるほか、期間契約などで発生する定期的な計上を自動化。請求業務の負荷を大幅に軽減します。
- 情報サービス業向け
情報サービス業向けでは、サービス業向けの機能に加えて、情報サービス業に必要なプロジェクト別採算管理機能を搭載。総予定原価に対する実績原価の進捗率に応じて、進捗売上を計上できます。
更に詳しくGRANDIT miraimilについて知りたい方は、是非「GRANDIT miraimil」ポータルサイト(https://www.miraimil.jp/)をご覧いただき、気軽にお問合せください。