BPO(Business Process Outsourcing)サービスの最新動向と利用時の注意点

働き方改革
公開日:2023.9.1
更新日:2023.9.1
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近年は、企業の「働き方改革」の推進が後押しとなり、バックオフィス部門の生産性向上や業務効率化、さらにはコンプライアンス強化の観点から、BPOサービスを活用しようと考える企業が増加。加えて、「改正電子帳簿保存法」や「インボイス制度」への対応に合わせて業務を外注化する機運が高まるなどサービスの需要も拡大しています。
本コラムでは、中小企業がBPOサービスを上手に活用しバックオフィス部門の生産性向上や業務効率化を実現できるようにするためのBPOサービスの最新動向と利用時の注意点などをご紹介します。

【1】BPOサービスとは

BPO(Business Process Outsourcing)サービスとは、企業が自社内で行っている業務を外部の専門業者に委託することで、業務の効率化やコスト削減を図るサービスのことを指します。
具体的には、顧客サポートやアウトバウンドテレマーケティング、データ入力、会計・給与計算、人事管理、IT開発など、企業が行っている業務の中で、外部の業者に委託することができる業務を対象としています。
BPOサービスを利用することで、企業は自社のコアビジネスに集中することができ、コスト削減や業務の効率化を図ることができます。一方、BPO業者は、自社の専門知識を生かして業務を遂行することで、利益を上げることができます。

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【2】BPOサービスの動向

BPOサービスの動向については、以下のようなものがあります。

  1. 非効率的な業務の解消

    業務の効率化が求められる現代社会において、BPOサービスは非効率的な業務を解消するための手段として注目されています。特に、専門家のノウハウが必要な業務や人件費の高い業務や定型業務においては、BPOサービスが有効な解決策となり得ます。

  2. ビジネスプロセスの多様化

    従来の経理事務代行、給与計算などのバックエンド業務の処理代行的なBPOサービスに加えて、例えば、マーケティング支援や顧客データの分析、IT開発など、フロント業務や業務拡大などを視野にいれた、新たな業務領域が増えるなど業務の多様化が進んでいます。

  3. 技術や環境の進化

    AIや自動化技術の進歩により、BPOサービスの分野でも自動化やロボット化などが進み作業効率が向上、サービス提供のリモート化やクラウド化などにより遠隔地からサービス提供が可能となり、場所を選ばず高品質なサービス提供を受けることができます。

  4. セキュリティ対策の強化

    企業の機密情報を扱うBPO業者は、セキュリティ対策が重要です。最近では、クラウドサービスやIoTデバイスの利用により、セキュリティリスクが高まっているため、BPO業者はセキュリティ対策を強化する必要があります。

【3】BPOを活用するメリット

BPOを活用するメリットは以下の通りです。

  1. コスト削減

    BPO業者に業務を委託することで、人件費や設備費、研修費などのコストを削減することができます。また、BPO業者は業務の自動化や標準化によりコストを下げることができるため、業務の単価を下げることが可能です。

  2. 専門的な知識や技術の活用

    BPO業者は自社で業務を遂行するための専門的な知識や技術を持っているため、業務の品質や効率を向上させることができます。

  3. 業務の効率化

    BPO業者は自社の専門分野に特化しているため、業務プロセスの改善や自動化など、業務の効率化を図ることができます。

  4. 柔軟性の確保

    BPO業者に業務を委託することで、企業は急な業務増加や人手不足に対応することができます。また、BPO業者は複数の企業と取引しているため、企業の規模に合わせた柔軟な対応が可能です。

  5. コアビジネスへの集中

    BPO業者に業務を委託することで、企業はコアビジネスに集中することができます。そのため、企業の生産性や競争力を向上させることができます。

以上のように、BPOを活用することで、企業は業務の品質や効率性の向上、コスト削減、柔軟性の確保、コアビジネスへの集中など、さまざまなメリットを享受することができます。

【4】BPOサービスを利用する際の注意点

BPOサービスを利用する際には、以下のような注意点があります。

  1. 業務の委託範囲を明確にする

    BPO業者に委託する業務の範囲を明確にすることが重要です。また、委託先との契約書にも、業務の範囲や品質について明記することが必要です。

  2. 業務の品質管理

    BPO業者に委託する業務の品質を確保するために、適切な品質管理が必要です。委託先に対して、品質管理の方法や基準を共有し、業務品質の向上につなげることが大切です。

  3. 業務の機密性の確保

    BPO業者に委託する業務には、企業の機密情報が含まれる場合があります。そのため、業務の機密性を確保するためのセキュリティ対策を徹底することが必要です。

  4. コミュニケーションの確保

    BPO業者に委託する業務は、企業と委託先とのコミュニケーションが重要です。業務の進捗状況や問題点などを定期的に共有し、業務の改善や問題解決につなげることが必要です。

  5. 業務のリスク管理

    BPO業者への業務委託はリスクを伴う場合があります。そのため、リスク管理のプランを策定し、業務リスクを最小限に抑えることが重要です。

以上のように、BPOサービスを利用する上で、業務の範囲を明確にし、品質や機密性を確保し、コミュニケーションやリスク管理を徹底することが重要です。また、業務委託先の選定においても、信頼性や実績、価格競争力などを総合的に評価し、慎重に選ぶことが必要です。

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